Database > RDS for MS-SQL > モニタリング

DBインスタンスの各種性能指標およびDBインスタンス、バックアップ、パラメータグループとセキュリティグループで発生した各種イベントをモニタリングできます。

サーバーダッシュボード

サーバーダッシュボードを通して、性能指標をチャート形式で視覚化して確認できます。指標は1分毎に収集され、最長5年間保管されます。指標データは5分、30分、2時間、1日単位の平均値で集計されます。各集計単位の保管期間は下記の通りです。

集計単位 保管期間
1分 7日
5分 1か月
30分 6か月
2時間 2年
1日 5年

チャートは、任意のレイアウトで配置することができます。レイアウトを複数作成して目的に応じて管理できます。

レイアウト

チャートを表示するためにレイアウトを先に構成する必要があります。レイアウトは複数のチャートで構成され、各チャートの位置とサイズを保存します。 RDS for MS-SQLは基本システム指標基本SQLサーバー指標の2つの基本レイアウトを提供します。基本レイアウトはユーザーが修正、削除できません。

チャート

DBインスタンスの各種性能指標をチャート形式で確認できます。性能指標毎に異なる形のチャートで構成されています。 基本的なシステム指標以外にSQL Serverのsys.dm_os_performance_countersで提供する性能指標をチャートで提供しています。

チャート 指標(単位) 備考
CPU使用率 cpu used (%)
CPU詳細 cpu user (%)
cpu system (%)
cpu interrupt (%)
cpu privileged (%)
cpu processor (%)
メモリ使用量 memory used (%)
メモリ詳細 memory used (bytes)
memory free (bytes)
メモリPage詳細 pages (count)
page read (count)
page write (count)
メモリPage Fault page faults (count)
メモリPool Page memory pool paged (bytes)
memory pool nonpaged (bytes)
メモリStandby Cache詳細 core (bytes)
normal priority (bytes)
reserve (bytes)
メモリCache Fault cache faults (count)
メモリTransition Fault transition faults (count)
メモリDemand Zero Fault zero faults (count)
スワップ使用率 swap used (%)
スワップ使用量 swap used (bytes)
swap total (bytes)
ディスク使用率 storage used (%)
ディスク転送量 disk read (bytes)
disk write (bytes)
Disk Queue Length queue length (count)
ディスクFree disk free (bytes)
ディスクTime詳細 disk time (%)
disk idle (%)
disk read (%)
disk write (%)
ディスクSplit IO split io (counts)
ネットワーク転送量 nic incoming (bytes)
nic outgoing (bytes)
Windowsで使用する基本的なネットワーク転送が発生します。
ネットワーク転送率(pps) nic incoming (pps)
nic outgoing (pps)
Windowsで使用する基本的なネットワーク転送が発生します。
ネットワークDiscarded Packet nic incoming (pps)
nic outgoing (pps)
ネットワークError Packet nic incoming (pps)
nic outgoing (pps)
Batch requests/sec Batch requests/sec (count)
Buffer cache hit ratio Buffer cache hit ratio (%)
Checkpoint pages/sec Checkpoint pages/sec (count)
Errors/sec Errors/sec (count)
Full Scans/sec Full Scans/sec (count)
Latch Waits/sec Latch Waits/sec (count)
Lazy writes/sec Lazy writes/sec (count)
Lock Waits/sec Lock Waits/sec (count)
Number of Deadlocks/sec Number of Deadlocks/sec (count)
Page life expectancy Page life expectancy (seconds)
Page lookups/sec Page lookups/sec (count)
SQL Compilations/sec SQL Compilations/sec (count)
SQL Re-Compilations/sec SQL Re-Compilations/sec (count)
Transactions/sec Transactions/sec (count)
User Connections User Connections (count)
Database Connection Status Database Connection Status 接続不可:0、接続可能:1
システムContext Switch context switches (count)
システムプロセス processes (count)
システムコール system call (count)
システムUp Time uptime
システムThread treads (count)
プロセスHandle sql server (count)
sql server vss (count)
プロセスプロセッサー時間 sql server (%)
sql server vss (%)
プロセスThread sql server (count)
sql server vss (count)
プロセスPrivateメモリサイズ sql server (bytes)
sql server vss (bytes)
プロセスVirtualメモリサイズ sql server (bytes)
sql server vss (bytes)
プロセスWorking Setメモリサイズ sql server (bytes)
sql server vss (bytes)

通知グループ

通知グループを利用して性能指標の通知を受け取ることができます。 通知グループに監視対象インスタンスと通知を受け取るユーザーグループを指定します。 監視設定を行い、通知を受け取る性能指標のしきい値と条件を設定します。 設定された指標が監視設定の条件を満たすと接続されたユーザーグループに通知を送信します。 通知グループに設定された通知タイプによってはSMSフックはメールで通知を送信します。

監視設定

監視設定は項目と比較方法、しきい値、持続時間で構成されます。監視設定の持続時間は重要な要素です。持続時間は監視対象が指定したしきい値に到達した後、その状態が持続する時間を条件に指定する時に使用します。例えば、CPU使用率のしきい値が90%以上で持続時間が5分の場合、該当通知グループと関連するサーバーのCPU使用率が90%以上の状態が5分以上持続した時、ユーザーグループに定義されたユーザー通知を送ります。CPU使用率が90%以上でも5分以内に90%未満に下がった場合は通知が発生しません。

ユーザーグループ

通知を受け取るユーザーをグループで管理できます。通知対象は必ずプロジェクトメンバーに登録されている必要があります。 ユーザーグループに属すユーザーがプロジェクトメンバーから除外された場合、ユーザーグループに属していても通知を受け取れません。

[注意]実名認証を行っておらず携帯電話情報がない場合、SMS通知を受け取れません。

イベント

イベントはRDS for MS-SQLまたはユーザーにより発生した重要事件を意味します。イベントは、イベントのタイプと発生日時、原本ソースとメッセージで構成されます。イベントはWebコンソールで照会可能です。購読することでメール、SMS、Webフックを通してイベント発生通知を受信することができます。イベントのタイプと発生可能なイベントは、下記の通りです。

イベントタイプ イベントコード イベントメッセージ
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CREATE_START DBインスタンスの作成開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CREATE_END DBインスタンスの作成完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CREATE_FAIL DBインスタンスの作成失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_SERVER_CREATE_START DBインスタンスサーバー作成開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_SERVER_CREATE_END DBインスタンスサーバー作成終了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_SERVER_CREATE_FAIL DBインスタンスサーバー作成失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_BACKUP_START DBインスタンスバックアップ開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_BACKUP_END DBインスタンスバックアップ完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_BACKUP_FAIL DBインスタンスバックアップ失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_BACKUP_TO_OBS_START オブジェクトストレージにDBインスタンスのバックアップ開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_BACKUP_TO_OBS_END オブジェクトストレージにDBインスタンスのバックアップ終了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_BACKUP_TO_OBS_FAIL オブジェクトストレージにDBインスタンスのバックアップ失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_LOG_BACKUP_FAIL DBインスタンスログのバックアップ失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_DELETED DBインスタンスの削除
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_DELETED_FAIL DBインスタンスの削除失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RESTORE_START DBインスタンス復元開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RESTORE_END DBインスタンス復元完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RESTORE_FAIL DBインスタンス復元失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_MODIFY_START DBインスタンス修正開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_MODIFY_END DBインスタンス修正完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_MODIFY_FAIL DBインスタンス修正失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_MODIFY_SECURITY_GROUP_START DBインスタンスセキュリティグループ変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_MODIFY_SECURITY_GROUP_END DBインスタンスセキュリティグループ変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_MODIFY_SECURITY_GROUP_FAIL DBインスタンスセキュリティグループ変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_REBOOT_START DBインスタンス再起動開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_REBOOT_END DBインスタンス再起動完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_REBOOT_FAIL DBインスタンス再起動失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_FORCE_RESTART DBインスタンスの強制再起動
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RECOVER_HA_START DBインスタンス高可用性構成の復旧開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RECOVER_HA_END DBインスタンス高可用性構成の復旧完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RECOVER_HA_FAIL DBインスタンス高可用性構成の復旧失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RECOVER_WITNESS_START DBインスタンスの監視サーバー復旧開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RECOVER_WITNESS_END DBインスタンスの監視サーバー復旧完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RECOVER_WITNESS_FAIL DBインスタンスの監視サーバー復旧失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RESTORE_FROM_OBS_START オブジェクトストレージからバックアップ復元開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RESTORE_FROM_OBS_END オブジェクトストレージからバックアップ復元完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_RESTORE_FROM_OBS_FAIL オブジェクトストレージからバックアップ復元失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_HYPERVISOR_MIGRATION_START ハイパーバイザマイグレーション開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_HYPERVISOR_MIGRATION_END ハイパーバイザマイグレーション完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_HYPERVISOR_MIGRATION_FAIL ハイパーバイザマイグレーション失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_HA_START DBインスタンス高可用性構成の変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_HA_END DBインスタンス高可用性構成の変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_HA_FAIL DBインスタンス高可用性構成の変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PASSWORD_START DBインスタンスパスワード変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PASSWORD_END DBインスタンスパスワード変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PASSWORD_FAIL DBインスタンスパスワード変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PORT_START DBインスタンスポート変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PORT_END DBインスタンスポート変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PORT_FAIL DBインスタンスポート変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PARAMETER_GROUP_START DBインスタンスパラメータグループ変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PARAMETER_GROUP_END DBインスタンスパラメータグループ変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_PARAMETER_GROUP_FAIL DBインスタンスパラメータグループ変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_FLAVOR_START DBインスタンスタイプ変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_FLAVOR_END DBインスタンスタイプ変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_FLAVOR_FAIL DBインスタンスタイプ変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_STORAGE_SIZE_START DBインスタンスストレージサイズ変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_STORAGE_SIZE_END DBインスタンスストレージサイズ変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_STORAGE_SIZE_FAIL DBインスタンスストレージサイズ変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_FLOATING_IP_START DBインスタンスFloating IP使用有無変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_FLOATING_IP_END DBインスタンスFloating IP使用有無変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_FLOATING_IP_FAIL DBインスタンスFloating IP使用有無変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_BACKUP_CONFIG_START DBインスタンスバックアップ設定変更開始
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_BACKUP_CONFIG_END DBインスタンスバックアップ設定変更完了
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_CHANGE_BACKUP_CONFIG_FAIL DBインスタンスバックアップ設定変更失敗
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_STATUS_CHANGED_TO_AVAILABLE DBインスタンス状態正常化
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_STATUS_CHANGED_TO_FAIL_TO_CONNECT DBインスタンス接続不可
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_STATUS_CHANGED_TO_STORAGE_FULL DBインスタンスストレージ不足
DB_INSTANCE DB_INSTANCE_STATUS_CHANGED_TO_ERROR DBインスタンスエラー
DB_INSTANCE HA_AUTOMATIC_FAILOVER_START 高可用性DBインスタンス自動フェイルオーバー開始
DB_INSTANCE HA_AUTOMATIC_FAILOVER_END 高可用性DBインスタンス自動フェイルオーバー完了
DB_INSTANCE HA_AUTOMATIC_FAILOVER_FAIL 高可用性DBインスタンス自動フェイルオーバー失敗
DB_INSTANCE HA_AUTOMATIC_PROMOTE_END 高可用性DBインスタンス昇格完了
DB_INSTANCE HA_AUTOMATIC_PROMOTE_FAIL 高可用性DBインスタンス昇格失敗
BACKUP BACKUP_START バックアップ開始
BACKUP BACKUP_END バックアップ完了
BACKUP BACKUP_FAIL バックアップ失敗
BACKUP BACKUP_DELETED バックアップ削除
BACKUP BACKUP_EXPORT_OBS_START オブジェクトストレージにバックアップのエクスポート開始
BACKUP BACKUP_EXPORT_OBS_END オブジェクトストレージにバックアップのエクスポート終了
BACKUP BACKUP_EXPORT_OBS_FAIL オブジェクトストレージにバックアップのエクスポート失敗
PARAMETER_GROUP PARAMETER_GROUP_CREATED パラメータグループ作成
PARAMETER_GROUP PARAMETER_GROUP_MODIFIED パラメータグループ修正
PARAMETER_GROUP PARAMETER_GROUP_DELETED パラメータグループ削除
DB_SECURITY_GROUP DB_SECURITY_GROUP_CREATED DBセキュリティグループ作成
DB_SECURITY_GROUP DB_SECURITY_GROUP_MODIFIED DBセキュリティグループ修正
DB_SECURITY_GROUP DB_SECURITY_GROUP_DELETED DBセキュリティグループ削除
NOTIFICATION_GROUP NOTIFICATION_GROUP_EVENT_CREATED DBインスタンスイベント発生

イベント購読

イベントタイプ、コードおよびソースで区分してイベントを購読できます。イベントタイプで購読すると、イベントタイプに含まれるすべてのイベントコードの通知を受信します。通知があまりにも広範囲の場合、イベントコードとソースに細分化して購読できます。

プロジェクトのメンバーのみ、通知を受信するユーザーに選択できます。基本的にメールでイベント通知が送信され、実名認証により携帯電話番号が登録された場合にのみSMSで追加イベント通知が送信されます。メールとSMS以外にもWebフックを登録すると、事前に定義したフォーマットでHTTPリクエストを送ります。Webフックのフォーマットは下記の通りです。

Method, URL

POST {ユーザーが登録したWebフックURL}
Content-Type: application/json;charset=UTF-8

Request Body

{
    "name": "イベント購読名",
    "source": "イベントソース",
    "sourceId": "イベントソースID",
    "category": "イベントタイプ",
    "code": "イベントコード"
}
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